回覧実記

旅行、食、歴史

2018冬 北海道 07札沼線から小樽、千歳

青空

旭川は青空。昨夜はかなり積雪があったけど、路面はシャキシャキで意外と移動しやすい。

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9時発のライラック4号。北海道フリーパスの指定席はまだ余ってるけど自由席へ。結構な乗車率だけど、札幌行きの高速バスにもかなりの行列。

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滝川で下車。タクシーで新十津川へ。もう一本早い電車だと、滝川駅9:15発で新十津川の役場への路線バスもあったらしい。

北海道中央バス株式会社

タクシーは10分ほどで駅前に。こちらも深い雪。

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 一日1本。

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 ここには見えないけど、全国の鉄道ファンが多数乗車し、イスが全部埋まる程度。

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 途中吹雪が強くなり、ホワイトアウトっぽくなってきた。

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駅名標への積雪の深さ。

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途中、踏切のトラブルで少し遅れたけど、北海道医療大学駅で乗り継ぎ。

一気に都市圏の郊外線のような雰囲気に。ロングシートだし。 

桑園で乗り換え、小樽をフラフラ。

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しかし、歩道がツルッツルで出歩けない。駅近辺の飲食店も大混雑・大行列ということで、さっさと千歳へ。

 

千歳のANAのラウンジにはサッポロクラシックが飲めました。

 

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ということで、のんびり帰京。

 

 

 

 

2018冬 北海道 06留萌・旭川

大雪4号


特急はガラガラ。連休初日に観光地から上りの電車なのでやむなしか。車内ではサッポロクラシックと網走で買ったかにめし。


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留萠本線

チェックイン後、旭川17:36発の鈍行で深川。道東から来ると雪が深い。18:09発の留萌行きの車両もすでに雪まみれ。深川駅のホームにもかなり積雪。

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留萠本線。峠越えがあるのでますます雪が深まる。

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留萌には19:09の定刻から少しだけ遅れて到着。折返しまで1時間程度。留萌の街を散策。

 


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が、こちらもなんにもなく、早々と駅に戻る。誰もいない駅舎で展示されている「税の作文」などを読んで時間つぶし。すごくちゃんとした内容。ただ、「税は嫌だという先入観→税金の社会的意義の認識→おとなになったらきちんと納税する」という黄金公式に則ってる。ここで、政治の無駄遣いとか書いちゃっても駄目なんだろうな。

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 20:20留萌発。深川で40分ほど接続があり、22:25に旭川到着。山頭火でラーメンを食べようと思ってたけど、あまりお腹も空いてなかったのでホテルに直行。

旭川市内もかなり積もってきた。

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2018冬 北海道 05釧路湿原〜網走

ラビスタ釧路川

止まったホテルはドーミーイン系のラビスタ釧路川。出張でも泊まれるならドーミーイン系が一番。一番安いプランでお部屋お任せだったのでこんなところ。

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風呂は露天もあり。小さいスペースだが、ちょうど雪が待っていて風情たっぷり。部屋の窓からも幣舞橋の夜景が美しい。

 ドーミーインといえば、風呂と並んで朝食も素晴らしい。いくらなどの魚介盛り放題で海鮮丼がつくれると評判。野菜やお味噌汁も美味しかった。やはり北海道。

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何時の列車に乗るか

じつはこの朝食を食べるかどうかで少し悩んでた。この日の行程は網走から旭川へは12:35の大雪4号。釧路発は

  • 6:05釧路発
  • 8:57釧路発 快速しれとこ摩周号 

のいずれか。快速だと接続が良すぎて網走監獄には立ち寄れない。かといって6時だとせっかくのホテルの朝食も食べられない。

近現代史マニアかつ吉村昭好きとしては朝イチかと心動く。

が、どうせまた釧路湿原とか知床岬をゆっくり見にくることもあるでしょう。ゆっくりご飯食べていきましょう、と日和ってみることにした。

車窓からの釧路湿原

この日の釧路は晴れ。雪もさほど積もっておらず、ホテルの送迎をキャンセルし徒歩で駅へ移動。冷たい空気が気持ちいい。

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連休初日かつ1両編成ということで、少し早めに。直前でも大丈夫だったなあと思ったら、発車数分前に大量の外国人観光客。座席はほぼ埋まることに。多くは年齢高めの中国系の女性連れ。日本のこんな奥地まで個人旅行で来るんだなあとインバウンドの厚みを感じることに。

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進行方向左側の席からは湿原が一望。案外雪は少ない。北海道の太平洋側は雪が少ない、と小学校の社会科で学んだ知識を思い出す。

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川が並行する。夏はカヌーで下る人も多いらしい

 

茅沼駅ではタンチョウ。車内でもどよめき。写真は間に合わず。

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湿原が消え、原野が広がる。北上するに連れ雪が深まる。

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知床斜里をすぎると右側にはオホーツク海。荒々しい波が線路際まで。

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網走の駅はなにもない駅です

11:53網走着。半時間ほどあるので、お土産と昼食を確保しようかと思いきや…


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なにもない。駅と市街地が離れているのだろう。恐るべきモータリゼーション

駅構内にお土産物屋も、近くにあったはずのコンビニもない。

 

少し離れたところに店があるようだけど、道はアイスバーン。無事往復する自信もない。

駅弁だけは構内の喫茶店みたいなところで買えた。やることなく待合所でNHKのテレビをみんなでぼんやり眺めて特急を待つ。

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2018冬 北海道 04根室釧路

太平洋を見ずに居眠り

特急は、新得(11:05)、帯広(11:39)、池田(11:57)と停車していく。パラパラとサラリーマンが下車するといったかんじ。乗車客は車窓からは殆ど見えない。

太平洋が眺められるからと進行方向右側(A席)を押さえたものの、本をチラチラ読みながら、池田あたりで弁当を食べたあとは結局は寝てしまってた。

空のルイベ漬け海鮮盛り弁当

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やはり魚でしょう!と千歳で買った弁当。石狩鮨と悩み、ルイベに惹かれて購入。美味しかった。ちなみにその後見つけたヨネスケ大先生のweb記事では「決して不味くはありませんが、平凡」という厳しい評価。自分は平凡な舌で幸せなのか。

ヨネスケの駅弁!空弁!食べて答弁!!:【空弁】鮭のルイベ漬盛り 海鮮弁当

百姓一揆

今回の旅行の一冊目は、岩波新書 若尾政希『百姓一揆

百姓一揆 (岩波新書)

百姓一揆 (岩波新書)

 

 いままでの「竹槍もってムシロ旗掲げた”反体制運動”としての一揆」のイメージを変える本。書物から描き出す近世の百姓や為政者の姿だけでなく、一揆研究史も興味深い。戦後の支配的な歴史観からどのように変わったのか。自分が大学に入った90年代後半は、その趨勢が固まった「あと」だったから、実感値としてはあまりないのだけど。

日没の早い花咲線

13:20釧路着。

すぐに花咲線に乗り換え、13:25釧路発で15:59根室着。16:09の根室発で折り返し18:51釧路着。何気なく行程を決めたけど、鈍行で2時間半、往復5時間、それも各停。ほとんどが観光客でひとり旅の人も多い。同様に折り返した人も結構いる。

天気はどんよりとした曇り空。時々雪が交じる。14時になると薄暗くなってくるのは天候のせいだけでなく、経度もあるのだろう。駅弁大会の牡蠣飯で有名な厚岸などを眺めつつ、のんびりと鈍行列車に揺られる。車窓は荒涼としてきた。

www.kakimeshi.com

日本最東端の駅、東根室に到着したころにはもう真っ暗。

根室駅、構内は広いのだけど、待合所の狭さ、本数の少なさには驚きすら。折返しの車両には高校生らしき姿が多く見えたのが救い。

 


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釧路の「虎炉ばた」

フロントで教えてもらった海鮮の店が何故か阪神ファンの店。店員が何故か阪神応援の姿、店内には選手の写真などが貼られている。地元の会社の飲み会も何組か入り、食べログの点も高い。


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写真は牡蠣と刺身の盛り合わせ。新鮮で美味しい。値段もリーズナブル。牡蠣もプリプリだし、刺身も美味しい。他球団ファンの人はどう思うのかと、阪神ファンとしては不安しかない。

tabelog.com

 

2018冬 北海道 03千歳出発

朝の千歳

千歳は雪。荷物の積み込み遅れで、千歳には30分以上延着。まったく急いでおらず、時間つぶしをしないといけなかったので、むしろ歓迎したくらい。釧路行きの特急の南千歳発9:26までしばらく空港でフラフラと。懲りずに海鮮丼でも食べようかと思ったけど、さすがに軽食の店しか空いていない。とはいえ、千歳のお店は充実してる。お土産物屋などは朝からほぼフルオープン。本屋とかユニクロとかも8時台から開いてた。

 

前日に東京で買ったヒートテックが、「創業祭」ということで値引きされているのは見なかったことにした。

 

特急で食べるために空弁とおつまみだけは買っておく。ANAカードを持ってたらANA売店なら1割引というのはありがたいような、選択肢が狭まるという意味では良くないような気もする。

スーパーおおぞら3号

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南千歳まで快速で出て、9:26発のスーパーおおぞら3号釧路行きに乗車。駅のアナウンスでは、車内販売がないことをしきりに注意喚起している。ホームの弁当屋さんも直前に開店してた。キオスクでビールと新聞・ツマミを補充。

response.jp

まあ、販売員1人が往復考えたらほぼ一日拘束するわけで、費用対効果を考えたら難しいんだろうな。一見の旅行者はサービスをって思うけど、苦しいJR北海道としては厳しいのだろう。

南千歳からの乗車は各車両数組くらいの観光客。乗車してみると指定席は半分くらいの乗車率。だいたい窓側が埋まっているといったかんじ。殆どがネクタイを締めたサラリーマン。札幌から旭川とかに行くんだろうか。

そういえば、地方を旅行してみると感じるのは、海外、特に中華圏からの個人観光客。大学生や若いカップル、中高年のグループ連れなど。インバウンドの強さ、成熟ってことなのかな。車内放送も日→英→中だったりもするもんね。

懲りずにビール、再び

乗車後すぐにサッポロクラシック。はじめて飲んだけど、これはおいしい。子ども舌の自分としては、ビールは正直苦く感じることも多いのだけど、これは美味い。もう一本買っておけばよかった。

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ビール飲みながら北海道新聞。旅行の際は絶対に地方紙を読むようにしてる。取り上げられている記事内容ももちろん違うけど、紙面構成も地域によって全く違ったりする。

変わったところでは、お悔やみ欄の面積の大きさや記載情報の違い、訃報広告のしつらえとか。あと、東京行きの飛行機とか電車の空席状況が出てたりもするよね。

なお、今日の朝刊によると、北海道としては遅い雪のシーズン到来で、各地のホームセンターやカー用品店には対応に追われたお客さんが殺到しているとのことでした。

 

車窓は雪景色。 旅行感が高まってきた。

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2018冬 北海道 02羽田

案の定の…

6時に羽田着ということで最寄り駅は4時台発。この時間だと山手線も京急も頻度が少ないので乗り換えの失敗は許されない。唯一のオプションは新宿からリムジンバスという手段くらい。

前日早めに床についたので、起床は問題なし。ただ、いつもと生活リズムが変わっているので、朝ごはんを食べても、トイレには・・・・。このあたりから嫌な予感。とりあえず、ストッパを取り出しやすいところに持っておく。

 

【第2類医薬品】ストッパ下痢止めEX 12錠

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荷物を整え出発。外は寒い。電車を待つ間にも体が冷えはじめ、ますます嫌な予感。早速ストッパを噛み砕きながら電車に揺られつつ、旅行のことを考えて気を紛らわせる。が、変なブロクばかり読み始めて、ますます微妙な雰囲気に。

www.nakamurahiroki.com

心を無にしながら新宿着。なぜか放射性炭素年代測定のことなんかを考えていた。数千年かけて起こる炭素の崩壊に比べたら自分のちっぽけなこと。

まあ、ストッパが効いたのだろう。なんとか耐えきってトイレに。ただ、山手線の乗り換えは難しいと判断。出費はかさむが、バスタからリムジンに乗り換えることに。トイレも付いてるしね。

バスタのSuicaは券売機のみ

さすが新宿、羽田行きのリムジンは5時台でも20分間隔で運行。それだけ需要があるということの裏返しであり、バスはほぼ満席。日本人より外国人の観光客が多かった。

そういえば、リムジンでSuicaが使えるという話だったけど、バス車内ではなくて、券売機のみということ。券売機まで戻ることになり、あやうく一本遅い便になりかけた。

バスは中央環状線経由で30分で到着。湾岸線までずっとトンネル。ほんとは、明け方の都心環状線の独特な雰囲気が好きだったりもする。夜が白んできて、東京都心がまさに動きはじめる直前の姿。夜景もきれいなんだけど、朝のほうが趣深い。

でもまあ、まだお腹の具合も良くないので、さっさと羽田に着いたほうがありがたい。

懲りずにビール

羽田はまだ搭乗客も少なく、一般ゲートで手荷物検査を受けたら大失敗。検査ブースも少ないし、一人あたりの時間もかかってる。6時過ぎたらブースも増えるんです、と係員の弁。手荷物検査場の締切が20分前に変わった理由もよく分かる。

www.ana.co.jp

ともあれ、搭乗30分前にはラウンジに。ビールを飲んで、機内でゆっくり寝られるようにしよう。全く腹痛に懲りていないけれども。

2018冬 北海道 01準備編

意外と使えた「旅作」

勤労感謝の日の連休に合わせて有休も取れたので、北海道に。香港・台湾あたりも考えたけど、直前に思い立ったのでかなり高い。いろいろと調べるとANAの「旅作」で北海道が往復航空券+1泊で3万弱ということがわかり即決。LCCも考えたけど、SFC持ってるのでどうしてもANAびいきになってしまう。

  • 11/22 ANA987 羽田6:15→千歳
  • 11/23 旭川東横イン
  • 11/24 ANA070 千歳16:30→羽田

これで27,000円。旅作、ホテルの同時手配だから、航空券が安くても結局割高になると思ってたけど、全宿泊を押さえなくていいし、楽天トラベルとかの他サイトと殆ど変わらない料金設定もあるということで、意外と使えることがわかった。

www.ana.co.jp

ただ、問題はフライトの時間。

帰りはともかく、行きが羽田6:15。最寄り駅からは始発のみ。その後の乗り換えでも、1本逃すと黄色信号が灯るリスキーな時間帯。お腹が弱い自分としては、途中でトイレ行きたくなる危険もあるけど、あまりなにも考えず、まあ大丈夫かなと予約。

北海道のどこに行くか

 やりたいこと:長い間ぼーっと鉄道に乗って景色を眺めながら本を読みたい

たった2泊3日だったけど、釧路やら根室から網走に抜け、旭川経由でぐるっとまわってくるというひたすら鉄道に乗るルートを取ることに決めた。あわせて、廃線になるかも?ということで、余裕があれば、留萌本線やら札沼線に回ってこよう。

冬の北海道、稚内まで北上することも考えた。宗谷岬まで見る時間がどうしても取れなさそうだったのと、移動が日没後になる部分が多すぎて、流石に何をしに行くんだということになり断念。夕張とかも行きたかったけど、どうにも接続がとれない。

北海道フリーパス

7日間、特急の自由席が乗り放題+6回まで指定席も座れる「北海道フリーパス」を購入。実は想定したルートだと損益分岐ギリギリだったけど、きっぷを買う手間やら、また苦境にあるJR北海道への応援の意味もあった。

www.jrhokkaido.co.jp

なお、旅行券を持っていたので、東京某所の旅行代理店で手配。レアなきっぷなのか、えらく発券に手間取り、同時手配したかった指定席券などは別途みどりの窓口で手に入れることに。閉店間際にややこしい客となり、窓口の方には申し訳ない限り。

 ※戸惑われていたのは「指定席を発行したことをどう券面に残すか」。みどりの窓口だと赤い星印が印字された。Googleで検索すると、直接きっぷに書き込んでいるような例もあった。

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寒さ対策

予報を見ると最高気温一桁、最低気温はマイナス5度程度。殆どが移動だしと思いつつ、天気予報はこの冬はじめての本格的な雪を報じている。

薄手のダウンに、ヒートテックの帽子と手袋は前日に購入。暑がりだけどシャツもみんなヒートテック系に。あと、滑りにくい運動靴と、替えの靴下も多めにして、両手がフリーになるリュックで向かうことにした。